腫瘍は早期発見が、治療効果を大きく左右するといわれているのは、ヒトもどうぶつも同じです。
1)ステージⅠ
腫瘍が局所だけに限局して、広がっていない状態
この腫瘍を完全に取り切れば、根治治療が望めます。
2)ステージⅡ
腫瘍がすでに周囲組織やリンパ節に浸潤している。
原因となる腫瘍を切除しても、ほかに転移しているため、完全に取りきることが難しいので、
腫瘍の増殖を可能なかぎりコントロールすることを目指します。そして、生活の質(QOL)の維持向上が目的です
3)ステージⅢ
ステージⅡよりも広範囲に浸潤している
全部の腫瘍を取りきるのは不可能な状態になりつつあります。手術をして、取り残すと、余計に腫瘍が爆発的に増殖するおそれがあります。
QOLの向上のみが目的
4)ステージⅣ
おなかの中の腫瘍が肺に転移するなど、遠隔転移している。
治療は困難
がんと闘うのは、飼い主さんとどうぶつの、つらい道のりです、
最近、線虫を使って尿でがんを早期発見できるかもという研究が発表されましたね。
シャーレに線虫を入れて、がん患者の尿を入れると、線虫が集まるそうです。
線虫をつかう検査であれば、安価にすむし、
これなら、どうぶつのがん発見にも応用できるのではないかと、期待しています。早く実用化してくれればいいですね!
詳細はこちら
http://mainichi.jp/select/news/20150312k0000m040130000c.html
コーギーやトイプードル、シュナウザーなど、しっぽを切ったり、ドーベルマンは耳を切ったりしています。健康のためではなく、見た目です。アンデイくんも、親指の爪がありません(奇形ではなく、ブリーダーさんのところで切られたようです)これらの処置は生まれて1週間以内に無麻酔で行われます。あるところで、その無麻酔の処置をみたことがありますが、かなり泣いて、やはり、出血していました。
幼い時のつらい記憶は残るといいます。性格形成に影響を与えるともいわれています。
当院ではこういった処置はいっさい行なっておりません。
どうぶつの福祉に反すると考えるからです。