皮膚病は治らない?
先日、皮膚専門医の永田先生のセミナーにいってまいりました。
そこでのハナシ
痒い原因は
感染症
環境
体質
免疫
内分泌の病気
メンタル
ということで、
薬を飲んでいる間はいいけれど、薬をやめると痒くなって再発してしまう、、ということになってしまうことが多い。皮膚病は、環境と体質とつきあっていくしかないだろう
ということでした。
それだけだと、ハナシがおわってしまうので、
そうはいっても、掻き壊して皮膚炎になっているのをほっとくわけにもいきませんし、痒いのはつらいので、
いろいろ考えてあげないといけませんよね、、
かゆみの原因には
知覚過敏
掻くことがくせになっている常同行動
皮膚疾患
この、知覚過敏には、
パノラミスというノミダニフィラリア予防の薬は、意外なことに効果があるといわれています。
メカニズムは不明ですが、永田先生の経験から、パノラミスの虫の神経機能調整の機序から、メンタルな問題で、病変もないのにかじったり、痒がったりするワンコさんに効果があったということでした。
で、
ケーススタデイで
外で玄関先に鎖でつながれていて、しょっちゅう、吠えている柴犬さん、
しっぽをかじかじしてしまうというケース
日本の昔ながらの番犬の飼い方ですよね
こうなると、鎖につながれて、逃げ場のない状態で常に外界と接していなければいかないという、番犬のストレスはいかばかりか、ほえるのは自己防衛ですよね。当然です。
で、このワンコさんのしっぽの病気の原因は
しっぽが痛いのか
馬尾症候群という脊髄の病気があるのか
心因性か
ノミでもいるのか(見た目はいなくても、少量寄生していると、ノミアレルギーになって痒がる)
ということで、MRI検査をして異常なしがわかって、
心理的なもの(外で鎖につながれていたら、ストレスもたまりますよね、、)
という結論でメンタルな薬と行動療法で改善したそうです。(散歩をふやす、遊んであげるなど)
犬もストレスで病気になります。
ストレスは万病の元ですから
首のあたりをしきりに掻くのは、首輪を気にして掻く場合もあります。わたしたちも、寝るときはネックレスはずしますよね、犬もリラックスしたいときに、首になにかついているのは、邪魔で気になるのです。猫もそうです。
首輪に鈴をつけていると、鈴がなって、猫ちゃんが「けっこう、うざいわ」って思っている可能性があります。