ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

犬猫さんが絶食すると、、

絶食が犬猫さんの体にどういう影響を与えるかといいますと、、


犬の場合

絶食24時間以内におきる変化は

  血液中のグルコースを正常レベルに保つことを優先します。グルコースは、脳、心臓、筋肉、腎臓といった臓器の栄養源ですので、とりわけ脳はグルコースを、一番必要とするところですので、優先的に脳にグルコースがいくように、体が調節します。

絶食2日経過すると、、

肝臓に貯蔵されたグリコーゲンが減ります。そのため、血糖値を正常範囲内に保つため、たんぱく質や脂肪が筋肉や脂肪細胞から引き出され、たんぱく質や脂肪からグルコースがつくられます。


絶食3日目は
 犬の代謝が低下します。低下した血糖値は膵臓でのインスリン分泌を変化させ、甲状腺ホルモンレベルを低下させます。(つまり、体が節約モードになるってことですね)

 (これを人間で考えると、3日間絶食ダイエットって、代謝をおとすだけなのかって考えてしまいますね。試したことがありますが、リバンドしました、、、)

絶食5日目は
 脂肪が主なエネルギー源となります
(災害時には、苦節○年間蓄えたわたしの脂肪が役に立つか??)

猫の場合

猫は犬と違い、非常に不安定です。
ストレスがかかった状態ですと、通常の飢餓の影響が異なりより重症化し数日で低栄養状態になります。
犬と違って逆に代謝亢進状態となり、組織中のたんぱく質がどんどん消費され分解されていきます。3−5日で栄養障害となります。

飢餓から回復するために必要な4つの栄養素

・グルタミン
・アルギニン(必須アミノ酸
脂肪酸
タウリン
  静脈点滴だけでは補えないです。口から食べることが大事ですね!


昔の車のCMで「くうねるあそび」 
  よく食べて、よく寝て、よく遊ぶ、、のが健康の秘訣かも?