ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

低血糖の原因

動物も高血糖になったり(糖尿病)、低血糖になったりします。

低血糖の原因は様々です
脳が利用出来るのは、グルコースのみですから、低血糖は命にかかわります。

原因は、、
まずは、食欲不振
 食べてないから、当然、エネルギー不足になる

1)グルコース産生の低下
・内分泌性
 副腎皮質機能低下症
  フラーっと倒れたりします。

 下垂体機能低下症

・肝臓での糖をつくる能力が低下しているため
  門脈循環シャント
  肝細胞が減っていく(急性肝炎、肝硬変)
  肝細胞代謝の異常(グリコーゲン貯蔵病)
 

2)グルコース利用の増大
・インスリノーマ(膵臓の腫瘍)
   膵臓がつくる、インスリンが過剰にでてしまって、
 グルコースをどんどん消費してしまう病気です。
  診断は、血糖値とインスリンの量の測定をします。

・糖尿病治療で、インスリンをたくさん打ってしまった
(かなりのエマージェンシーになります)

・敗血症
 体が細菌感染に負けた状態で、死の危険があります。
  
・赤血球増加症(リンパ腫や脱水など)

3)腫瘍
  肝臓の腫瘍
  リンパ腫
  形質細胞腫瘍
  平滑筋肉腫
  悪性黒色腫(口の中にできる腫瘍)
  血管肉腫
  唾液腺癌

  腫瘍はグルコースを栄養源としますので、腫瘍に栄養をヨコドリされた状態になります。
  肝臓の腫瘍では、肝臓での糖新生の低下(肝臓に腫瘍細胞ができると、肝臓の役割を果たせなくなるから)
  腫瘍ができると、食欲が低下して、栄養不足になります。


冬の風物詩、流氷や蔵王樹氷、波の花、いろいろ、ありますね。画質がかなり悪いですが、昔、稚内でみた流氷とイヌワシのコラボです。