アメショーに多い慢性気管支肺炎
アメショーの猫ちゃんに多いといわれている、慢性気管支肺炎という病気があります。
猫ちゃんは犬よりも好酸球というアレルギーに反応する白血球が4倍多いので、
背後に猫喘息といったアレルギー性の病気がある可能性があります。
まずは、慢性気管支炎の症状
咳がでる(猫は犬ほど咳ないので、わかりにくいです)
痰がからんだような咳をする。
悪化しますと、気管支の炎症が進んで、粘液がたくさん分泌して咳が多くなる、気管支壁粘膜が肥厚して、気道が狭くなる、気道平滑筋が収縮する、
といったことになって、
咳がでる、
呼吸が荒くなる
痰をはくようなしぐさをする、
そして、慢性気管支肺炎に進行していきます。
この病気は治らないので、悪くならないよう、内服でケアしていかないといけません。
治療目標は、
・気道閉塞と炎症のコントロール(痰や粘液で、気管支が狭くなるから)
・感染のコントロール
・咳のコントロール
内服は
気管支拡張の薬
去痰剤
グルココルチコイド
抗生剤
グルココルチコイドの吸入の薬もありますが、なかなか、たいへんです。
検査は
レントゲン写真
CT(全身麻酔)
気管支洗浄により、細菌培養検査など(全身麻酔)
究極の検査は肺の生検(あまりやらないですが)