マラセチア皮膚炎とは

ワンコによくみられる皮膚炎です。

どのワンコの皮膚にいる（常在）酵母状のカビの一種です。

この皮膚病はヒトやほかの動物にはうつりません。

症状は
　とにかく、痒い！
　米ぬかのようか白いフケがわいてくる
　あるいは、脂っぽいような、フケ
　臭ってくる
　慢性的にひどくなると、毛がぬけたり、黒く色素沈着したり、皮膚がぶあつくなって、ゾウの皮のような硬くなったりします。

常在菌なのに、なぜ、発症するのか？
　マラセチアはどのワンコの皮膚についている常在菌なのですが、皮膚の状態が悪化すると、マラセチアが増殖して、皮膚炎をおこします。

原因は、
　皮膚がベタベタして、脂っぽくなっている。
　皮膚をやたらとなめる刺激（濡れているので、浸潤度が上　昇しますね）
　掻くことによって、皮膚に傷ができる。
　人のシャンプーで洗うことによる菌交代など、皮膚のバリア機能や微小環境の変化
　毛包虫症
　アレルギー（環境、あるいは食物）
　甲状腺機能低下症
　副腎皮質機能亢進症
　脂質代謝に関連する膵臓の病気
　糖尿病
　角化異常症
　腫瘍性疾患（猫ちゃんの胸腺腫、腫瘍随伴性脱毛症）

治療
　原因の治療
　抗真菌剤の内服
　シャンプー療法

マラセチア皮膚炎は長期療法が必要になることが多いので、管理がたいへんです。

なりやすい犬種
　ウエステイー　
　シーズー
　バセットハウンド
　イングリッシュセッター
　コッカスパニエル
　ジャックラッセルテリア
　スプリンガー
　ジャーマンシェパード

痒がる場所は
　耳
　口唇のしわ
　指の間
　首の内側
　おまたのところ
　後ろ足の内側
　脇
　おしりのまわり

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