てんかんという病気part3
アメリカのコーネル大学の神経の専門の教授のセミナーのつづき、、
①てんかんを起こす年齢
特発性てんかんの犬は、1-5歳の間ではじめての発作をおこす例が多いです。
1歳前に初めて発作がおきた場合、疑うのが門脈シャントという肝臓の病気ですが、1歳前に発作がおきた犬の全体の75%が若年性特発性てんかんと診断されているそうです。
ですが、5歳以降の中年、あるいは老年になっても、特発性のてんかんが起こるケースが多いです。(性別、犬種は関係ないとのこと)
②てんかん発作をおこしやすい時期
安静時に発作をおこす傾向があります。
睡眠中や、睡眠から覚醒中に発生することが多いとのことです。(夜間や早朝)
③特発性てんかんか、それ以外の病気の見分け方
特発性てんかんの場合は、てんかん発作をおこす時以外は、正常であるということです。
発作の前や発作後に一過性に神経学的異常があり、血液検査やMRI、脳脊髄液検査では異常はみつからないことが多いということです。
脳に腫瘍がある場合、両側のこめかみのところを親指で押すと痛がるという傾向があるとのことです。(熟練の技が必要だそうです)
④てんかん発作がおきたとき、どうすればよいか、、
あらかじめ、座薬を処方します。てんかん発作がおきそうなときに、おしりにいれるとよいでしょう。
効果はいろいろですが、まず、眼球を圧迫するという方法があります。目を閉じて目を押してみる、、迷走神経を刺激することによって、発作を抑える可能性があります(重責発作にはきかないでしょう)
先日、大阪の方からお問い合わせのお電話がありました。皮膚病でお困りとのことで、このブログを読んでご質問がありました。お役にたてることがありましたら、お気軽にお問合せください。