ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

てんかんという病気part4

アメリカのコーネル大学の神経の専門の教授のセミナーのつづき、、
てんかんのお薬についてご説明いたします。

①どれくらい、発作の頻度になったら、薬をのませたほうがよいでしょうか?

・最初の1回だけでしたら、様子をみます。
ただし、最初の一回でも群発発作や、ひどい発作であれば、投薬を開始します。
・月に1回発作がおきる場合は投薬します。発作を減らすことができるからです。
・3か月に1回おこすようでしたら、薬をすすめるとのことです。

②薬を飲み始めてから、1年間発作が一度もおきないので、やめていいでしょうか?

薬でうまくコントロールされているということなので、休薬をおすすめしません。
どうしても、休薬したい場合は、突然の休薬が離脱発作を誘発する可能性がありますので、薬を漸減していきます。


てんかんの薬を飲めば発作がゼロになりますか?

てんかん薬を飲んいても、発作の発生をゼロにすることは難しいです。
飲まない時よりも発作を50%以上抑えることができれば、その薬は有効と考えます。

④薬を飲んだり飲ませなかったりしたら、どうなりますか?

投薬間隔をあけたり、発作がないからといって、突然、投薬をやめると、薬物の血漿濃度が低下し、発作が活発化するおそれがあります。
発作が重責しますと、発作をとめるのが難しくなる場合もあります。場合によっては、脳への酸素不足や生命の危機の可能性もあります。


年末年始、継続的にお薬を飲んでいる場合、とくに抗けいれん薬は、薬をきらさないように、ストックしておきましょう。