ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

発情中の高血糖

メスのワンコさんが、発情中、あるいは発情が終わったあとに多飲多尿の症状を示すようでしたら、子宮の病気か、高プロジェステロン血症に伴う糖尿病の可能性があります。

治療は、早めに卵巣子宮をとる避妊手術が一番です。
ただし、高血糖の状態では、麻酔と手術のリスクが高まります。傷が治りにくいとか、感染しやすい、術後高血糖低血糖、発情期に伴う出血の可能性があります。

避妊してない女の子が高血糖になる原因は、、、

高プロジェステロン血症のとき、インスリン抵抗性になります。(このメカニズムは複雑で、インスリン受容体が低下するためのようです。)インスリンがきかないので、膵臓インスリンを一生懸命だそうとします。インスリンをだすときに、アミロイドというゴミがでますが、このゴミが膵臓に沈着して、膵臓が傷害されます。発情周期のときに、この状態が繰り返しますと、ますます、膵臓がダメージをうけて、インスリンをだすことができなくなり、糖尿病になってしまいます。

元気で若い時に避妊手術をすることが、病気の予防には一番ですね。