猫の甲状腺機能亢進症
猫ちゃんは年をとると甲状腺機能亢進症になりやすいといわれています(犬はまれ)
①原因
・甲状腺が大きくなる(過形成)
これが最も多い原因です
・甲状腺ホルモンをたくさん飲みすぎた(まれ)
・甲状腺を刺激するホルモンをだす下垂体という
脳の腫瘍
②症状
猫ちゃんは、甲状腺が大きくなっても外からは触知できません。
・よく食べるのに、体重減少
・多飲多尿
・頻脈
・下痢や嘔吐
・攻撃性の増加
猫ちゃんが、やたらと水を飲み、よく食べるのに、痩せてきて、軟便や嘔吐を繰り返す。そして、年のせいか怒りっぽくなるというような症状があれば、この病気を疑います。
③検査
血液中の甲状腺ホルモン(T4,FT4)を測定します。
④治療
抗甲状腺ホルモン(メルカゾール)の投与(1日2回)腎不全がある場合は、注意が必要です。
高血圧症(腎臓性の場合もありますが)がある場合は、血圧を下げる薬を投与します。(ただし、動物の血圧計というのは、非常に高価で、また、測りにくいので、一般の動物病院にはないです)
甲状腺ホルモンの材料となるヨードを制限している処方食(y/d)を与える
⑤薬(メルカゾール)の副作用
顔を痒がる
嘔吐、下痢