ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

息苦しそうな犬さんー喘鳴

息を吸うときに口をあけてヒューヒューと苦しそうにしている短頭種(バグ、フレンチブルなど)のワンコさんや、年取ったラブさんがいますね。これは、息を吸うときに、のどが狭くなっているため(軟口蓋過長、喉頭虚脱、喉頭蓋が息をすうときに閉じてしまう、)パグさんなどですと、鼻の穴(外鼻孔の狭窄)が狭くなっている(ずーっと苦しそうい息をすっていると、どんどん、孔が狭くなっていく。アメリカでは子犬のときに、鼻の穴を広げる手術をするそうです)などです。狭いのどに空気がはいるので、摩擦音でヒューヒュー音がするのです。気管は小さくなる力が働くのですが、それを軟骨の強度で形を保っているのですが、気管虚脱といって、軟骨が弱く、気管がつぶれてしまう病気があります。のどの近くの気管虚脱ですと、やはり空気が通りにくくなり、息を吸うときに、ヒューヒューとがちょうのような鳴き声の喘鳴音が聞こえます。
年取ったラブさんが、ヒューヒュー息をすうときに苦しそうにしているときは、喉頭マヒの可能性があります。この病気ですと、息ができなくなって突然死することもありますので、注意が必要です。