ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

ネコちゃんの便秘

ネコさんは、犬よりも便秘しやすいといわれています。骨盤腔が狭いためです。ですが、ネコの腸は、体長の4倍といわれており、犬よりは腸が短いのです。(腸が短ければ便秘しにくいような感じですが、矛盾してますね)ネコちゃんの便秘の原因には、結腸の神経がうまく機能せず、巨大結腸になってしまったり(結腸で便がいつまでも滞留していると、水分が吸収され、ガチガチの固い石のような便になり、さらにでにくくなります)交通事故などで骨盤損傷、毛玉などがあります。たがが便秘、されど便秘、です。便秘が長引きますと、腸内細菌が異常に増え、敗血症になったりする危険性もあります。また、便秘しますと、嘔吐や食欲不振の原因になり、このストレスが膵炎や栄養不足による腎臓への血流量の減少で腎臓疾患につながったりします。また、便秘のようにみえて、違う場合もあります。例えば、食欲不振で食べないから便がでない、腎臓疾患で脱水していて、腸がうまく動かず、便がでない、あとは、異物をたべて、腸閉塞を起こしている(かなりのエマージェンシーです)、そして、鳴きながらしぶるような血液便を少量だすという場合は、腸の重篤な病気(リンパ肉腫あるいは、IBDという炎症性腸炎)もあります。ネコちゃんの便秘がひどい場合は、検査をしたようがよいでしょう。