ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

外耳炎

暑くなったり、季節の変わり目に犬の外耳炎が増えますね(ネコさんはまれです)。外耳炎を起こす原因には、ミミダニ、アレルギー(80%がこれ)、異物ですが、解剖学的構造から外耳炎を起こしやすい犬種に、耳毛のあるプードル、シュナウザー、たれ耳(耳の中の温度があがるから)のレトリバー、ビーグルがいます。あとは、気候、水遊びによる耳の中の温度が上昇したり、めん棒などで、ぐりぐりしたりと、過度の耳掃除で耳の中を傷つけたり、ということが原因になります。外耳炎を放置しますと、耳道の角化亢進して耳垢が増え、耳の中の分泌腺(アポクリン腺)が活性化して耳の中の水分が増加し、さらに耳の中がじくじくして、悪化していきます。そして、外耳炎から中耳炎をおこし、慢性化していきます。
犬の耳の中は、垂直耳道と水平耳道があります。耳垢は奥の水平耳道にたまりやすいので、めん棒でグリグリしてもとれません。耳垢を溶解して、上に浮きあがらせ、掃除しやすくなる、動物医薬品洗浄液がありますので、そういう動物用医薬品をつかって、おうちでケアしてあげてください。
犬の耳の構造