肺の腫瘍は、鼻ぺちゃに多い
肺はいろんな癌の転移で腫瘍ができやすいところです。
体のほかの癌の転移ではなくて、まず初めに肺に腫瘍ができる、原発性肺腫瘍は、全部の腫瘍の1%で、鼻腔内腫瘍と同じように、発生率が低いといわれています。
で、鼻の長い長頭種(コリーとか)の犬よりも、短頭種(ブルドックなど)の犬のほうが、肺腫瘍の危険性が高いといわれています。
理由は、鼻が短いと鼻腔内のろ過作用が少ないからです。
だから、
鼻の長い犬は、鼻の中の腫瘍が多い(発がん性物質に鼻が暴露うけやすいから)
逆に
鼻の短い犬は、肺の腫瘍のリスクが高い(ろ過されずに、発がん性物質が肺に到達するから)
肺腫瘍の発生年齢は
犬は5-12歳(平均9.3-10.9)
猫は2-18歳(平均11-12.5)
肺腫瘍の転移
リンパ節、心臓、腎臓、肝臓、骨など、いろいろ
症状
ずーっと続く咳
呼吸困難、運動不耐性
やがて、胸水
骨が肥大する肥大性骨症で、跛行、足の痛み
治療
直径5センチ以下の肺腫瘍(ひろがっていなくて、一個だけの孤立性)で、リンパ節転移なしで、高分化型腺癌(悪性度が低い)であった場合、手術をして、摘出すれば(開胸手術ですが)50%以上で、術後1年以上の生存が期待できるそうです。
(かなりの早期発見でないと、、、)
リンパ節に転移して、体のあっちこっちに転移していたら、
腫瘍の種類で生存中央期間は異なります。