ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

股関節形成不全

犬の股関節形成不全は、骨の成長速度が早い中型・大型犬に多いのですが
トイプードルや、ポメラニアンなどの小型犬でも増加しているそうです。

股関節形成不全という病気は
つまり
股関節が緩んで、不安定になっているので、そこの部分の関節軟骨が摩耗し、損傷することで、二次的な変形性関節症になる病気です。


治療は
子犬の時の早期の外科手術(歯の矯正と同じで、成長期に矯正手術をするってことです)

オトナになったら、人工関節か、大腿骨頭を切除してしまうという外科手術

あとは
体重管理
内科的治療(消炎剤など)

1)原因
 遺伝が多いです

2)症状
 若いときに症状がでます。生後3-8か月
 さらに、股関節の緩みから二次的に関節炎が進行していくため、2-12歳の間に症状がでるパターンのふたつがあります。

 若いときに発症すると、
 腰をふって歩くモンローウオーク
 うさぎ飛び歩行
 歩くときにクリック音
 散歩しても、途中で歩きづらそうになる(運動不耐性)
 

やがて、成長すると、関節の再構築と関節周囲の線維化がおこって、股関節の緩みが減少し、若いときの症状が減少します(いったん、よくなるってことですね)

でも、

加齢とともに、股関節の変性性変化が進行し、股関節の関節可動域が減少して
後ろ足であるくときに、足をひきずる
後ろ足の筋肉が落ちてきた
長く散歩できない

という症状がでてきます。

3)日常生活
 体重管理、、肥満しないように気を付ける
 運動しすぎない
 痛そうにしていたら、安静にして、消炎剤を飲む
 理学療法
 リハビリ