医原性クッシン症候群
長期間、高用量でステロイド剤を飲み続けると(短期間の低用量なら、副作用はありません)、医原性クッシング症候群となる可能性があります。
これは、
外からずーっとステロイド剤を投与されていると、
体の中で、じゃあ、いつも外からもらっているのなら、自分は、ステロイドホルモンをつくんなくっていいんだーってさぼりはじめてしまうのです。(ネガテイブフィードバックが働く)。その結果、副腎が委縮してしまって、コルチゾールの産生が抑制されて副腎不全(アジゾン)になってしまうという病気です。
この治療は
ずーっと飲んでいたステロイドホルモンを徐々に減らす!!
ステロイドは、免疫異常の病気やリウマチや、炎症を抑える、などのために飲まざるえないので、処方した病院の責任を問うのは適切ではありません。
でも、そうなってしまったら、そのほかの薬に変更することを検討する必要があります。
いきなり、薬をきるのは危ないのですので、このブログをよんで、自己判断で、飲ませるのをやめるっというのは、命にかかわるので、ぜったいにしないでくださいね。
あくまで、ステロイドを徐々に、すこしづつ、減らしていくのです。たとえば、2-4週間おきに25-50%ずつ減らしていくやり方もあります(かかりつけの病院の指示に従ってください)
医原性クッシングになったときは、
クッシング症候群の治療薬(アドレスタン)を飲ませると、コルチゾール産生量をさらに低下させるので、使用は禁忌です(この薬を、かかりつけの病院と相談なく、自分でネットで購入して、飲ませる方はいないと思いますが、念のため書いておきます)