慢性腎不全になった時に自宅で皮下補液するときの注意点
猫ちゃんが慢性腎不全になると
すごく脱水します
脱水すると、
食欲がなくなり、また、血液検査の数値も悪化します。
水のようなオシッコをたくさんするので、たくさんお水を飲みます。
たくさんお水を飲むから、オシッコが多いのではなくて
逆にオシッコがたくさんでてしまうから、体が水を必要とするから、水を飲むのです。
いくら水を飲んでも
脱水してします(まあ、飲んだ水がそのまま、血液の水になるわけではなのですから)
となると
外から血液に水分補給のための補液をしないといけません。
静脈点滴ですと
時間がかかるし、入院になるので
犬猫さんは、人間とちがって、背中の皮下にたっぷりとしたゆとりスペースがあるので、
そこに静脈にいれるかわりの輸液剤(乳酸リンゲル液です。水ではありません)をいれて、脱水しないように補給してあげます。それを定期的に、あるいは脱水しているときに
皮下補液を自宅ですることができます。
そこで
注意点は
過剰に皮下補液をしすぎないこと
が、
一番大事です
理由は
① 犬猫さんはナトリウム非感受性なので、ナトリウム投与量はあまり、問題にはなりませんが、過剰な補液は、高血圧を悪化する危険性があります
② 過剰輸液をすると、体がむくんでします
心臓や肺に負担がかかる
③ 皮下補液をしすぎると、その注射部位が硬くなってしまう。
ということで、
なんでもそうですが、
過ぎたるは及ばざるがごとし、、、です
人間のように犬猫さんが週3回、透析治療を受けれれば、慢性時不全の進行を遅らせることができるかもしれませんが、現時点ではそのような治療方法ななく、
慢性腎不全は、残念ながら治らない病気なのです。
この自宅で皮下補液は、腎臓を治す治療ではなく、
犬猫さんが健やかに自宅で過ごせるように、飼い主さんが差し伸べることのできる愛の手なんですね。
東急ハンズでみつけた、
音と光のでる、レターセットです