喉頭麻痺
呼吸をする、気管の入り口がしまってしまって、
呼吸が苦しくなる病気があります。
喉頭麻痺といって、、
先天性(まれですが、ロットワイラー、ダルメシアン、などは1歳前後の若いときにおきます)
後天性で、年を取った大型犬に多い病気です。
ラブラドールに多く、あとは、ゴールデン、セントバーナード、アイリッシュセッター、アフガンなどが10歳前後で発症します。
呼吸をするときにひれつ軟骨を動かす筋肉か、あるいは筋肉を動かす喉頭反回神経がうまく動かなると、
息を吸う(吸気)のときに、逆に気管の入り口がしまってしまって、
呼吸をするときに、ゼーゼー、苦しくなる病気です。
、
喉頭麻痺になると、息を吸うときに喉の入り口がしまってしまって
正常と逆の動きになり
(正常な場合)
そして
進行すると、
息を吸えなくなって、呼吸ができなくなってしまうのです。
それで、ガーガー、ゼーゼー、苦しくなります。
1)原因は
・特発性(原因不明)がラブに多いです
・多発性筋炎
・遺伝性の神経筋疾患
・全身性ニューロパチー
・甲状腺がん、心臓の腫瘍
・ウイルス感染
・外傷
・頸胸部の外科手術の合併症
・甲状腺機能低下症
2)診断
麻酔をかけて、気管支鏡検査をして、実際に呼吸をするときの状態をみる
3)治療
外科的治療です
喉頭口を広げる手術で、軟骨が閉まらないように固定して縫う手術です。
ゼーゼー、ひどくなったら、早めに手術をしたほうが予後がいいといわれています。舌が青くなる、チアノーゼ発症から2ヶ月以内に手術をするととくに効果が見込めるといわれています。経過が長いと、陰圧性肺水腫や喉頭軟化症を伴い、手術自体が困難になるか、術後の予後が悪くなります。
そうなると、永久気管切開になってしまいます。
4)暑さ対策が一番大事です。
興奮させて、呼吸が早くならないように
暑さ対策が大事です
披裂軟骨の炎症がひどい場合は、消炎剤やネブライザー
運動制限
体重管理
5)予後
喉頭麻痺は、緩徐に進行する全身性の末梢神経障害のひとつとして考えられており、他にも後肢不全麻痺、食
道機能低下がおきる可能性があります
また、暑くなると過呼吸になって、呼吸困難になり
体温が上昇して熱中症になったり、
突然死の可能性もあります。