ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

肥満と高血圧

人間は、
肥満、加齢、塩分のとりすぎ、などなどで
本態性高血圧になるっていいますよね。


では、イヌネコさんはどうなのか、、

先日、日獣大学の竹村先生のセミナー「慢性疾患」にいってまいりまして、
そこでのお話で、

犬猫ともに、肥満による二次性高血圧はまれなんだそうです。

犬猫さんは、食塩非感受性の体質なので、われわれ日本人のように、欧米人よりも、塩分のとりすぎで高血圧になる食塩感受性の体質ではないので、
塩分をとっても、高血圧にはならないとのことです。

では、どういう原因で二次性高血圧になるかといいますと、

ずばり、腎臓が悪くなると、高血圧になります。


犬の高血圧の原因
・慢性/急性腎臓病
・副腎皮質機能亢進症
・糖尿病

猫の高血圧の原因
 ・慢性腎臓病
甲状腺機能低下症
 犬と違って、糖尿病では、高血圧にはなりません

では、
腎臓が悪くなると高血圧になるわけは、
  腎臓を守るために血管を収縮させる、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系と関連するからといわれています。
なぜ、血管を収縮させるのか、
 腎臓が悪くなるといろんなミネラルがどんどん、尿と一緒にでていってしまいますよね。それを減らすには、出口をしめたほうが、でていくのが防げるので、血管を収縮して、糸球体内圧をあげて、糸球体濾過率をあげるための体の防御反応です。

血圧測定ってどんな感じ?

麻酔はしません


痛くありません!笑っています

肥満と血圧は連動しないって、聞いて、ほっとしましたね、、でも、検診をうけることは大事です