毎年、猫ちゃんに三種混合ワクチンを接種しますが、
このなかに含まれない、こわい感染症があります。
ひとつは、
①猫白血病です。
これは、ワクチンがありますので、お外におでかけする猫ちゃんは、このワクチンを接種してあげてください。
感染力が強く、食器やトイレの共有、グルーミングで感染します
②猫エイズです
交尾したり、ケンカしたりすると、うつります。
これは、ワクチンがありますので、お外におでかけする猫ちゃんは、このワクチンを接種してあげてください
去勢避妊することが大事です。
③猫伝染性腹膜炎
伝染性と書いてあるんだけれど、、猫から猫にはうつらない病気です。
コロナウイルスをもともともっている猫ちゃんがなんらかの免疫やストレスなどが原因で発症します。
抗体をもつことによって、感染しやすくなるというウイルスなので、ワクチン開発が難しいといわれています。
欧米にはワクチンがあるのですが、安全性が確認できないので、日本には、ワクチンはありません。
では、どれくらいのネコちゃんがウイルスもっているの?
ということで
マルピーライフテックという動物検査会社のリサーチによると、
2001-2010年の間の家猫17392頭中のデータです
つまり、野良猫さんや、ブリーダーやペットショップなどの多頭飼いを除いた、純粋な、一般家庭の猫ちゃんのデータです
① エイズの抗体を持っている猫ちゃん
9.6%
去勢していないオスのほうが保有率が高い
② 猫白血病の抗原をもっている猫ちゃん
4.2%
去勢していないオスのほうが保有率が高い
やっぱり、お外にだすには、最低限、避妊去勢したほうが、病気の予防になるってことですね
③ 猫コロナウイルスの抗体 37%
でも、純血種は66.7%
雑種は30.6%
という結果が、
つまり、コロナウイルスは、ブリーダーや、ペットショップなどのキャッテリーで蔓延していて、
飼い主さんが純血種のネコを買ったときには、すでに、ウイルスをもってしまっているってことですね。
猫コロナウイルスは、無症状で、弱い病原菌なんですが、
ストレスや免疫力が下がったり、なんらかの原因で猫伝染性腹膜炎が発症するというこわい病気です。コロナウイルスをもっているすべての純血種のネコが発症するというわけではないのです。