ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

フィラリアの成虫の駆除

今年は猛暑と豪雨で蚊が減っているというニュースがありました、でも、9月には増えるそうです、、、

蚊が媒介するこわい病気はご存知、フィラリアですよね。

毎月、フィラリア予防薬を飲んでいらっしゃるかと思いますが、

もしも、フィラリアにかかってしまったら、どうなるのか、、

フィラリアを駆除するには、

1)まずは、外科的にフィラリアをとりだす、、(実は、わたしは、この手術みたことないです。昔は多かったらしいですが、、))

2)
あるいは、注射で成虫を駆除する


① メラルソミンニ塩酸塩という注射を背中の深いところの筋肉に筋肉注射する。注射部位が腫れて痛みが2-3日続くことがあるとのことです(わたしは、やったことがないです)
 この痛−−−っい注射を3回もやって、1か月後に2回やって、やっとこさ成虫の98%が死滅するといわれているそうです。

② ヒ素剤のチアセタルサマイドを投与したとき、死んだフィラリアの成虫が肺動脈でつまるおそれがあります。そのため、
低用量のグルココルチコイド(ステロイド)を投与すると肺血栓塞栓症を抑制するのに有用といわれているので、最初の週に、1日2回投与し、2週目は1日1回投与、その後に1-2週間は隔日投与(0.5㎎/㎏)

③ドキシサイクリンの投与
 犬フィラリア虫の中のボルバキア数(内部共生細菌)を減少されるといわれているので、フィラリア成虫感染犬のミクロフィラリア血症が徐々に減るそうです。

④ マクロライド系薬剤
 ミクロフィラリアの駆除です
 成虫には効果が低い
 投与前には抗ヒスタミン剤とグルココチルステロイドを投与して副作用の軽減


ということで、
フィラリアにかかると、かなり、やっかいです
お金もかかる、
犬もつらい思いをする、、


そして、
フイラリアにかかっていることを知らないで、抗生剤の場合でも、投薬すると、副作用がでる可能性があるってことですね
蚊が減ったとはいえ、しっかり、予防したほうが、
お財布にも犬にもやさしい結果になります。

アメリカでクマとトラが仲良く暮らす動物園があるそうで、、

群馬サファリパークにいくと、ツキノワグマとサルが同居していました。。