ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

レーズンとブドウにご注意!

当院の待合室に、ブドウを犬に食べさせてはいけませんという張り紙をしているのですが、
これに驚かれる方が多いです。
ご存じない方が多いのですが、

犬には、レーズンとブドウをあげてはいけません。
急性腎不全を起こして死亡することがあるからです。

もちろん、ワインもあげてはいけません。
レーズンパンも、、、

これについて、書かれた論文抜粋

レーズンとブドウ: 犬を死に至らしめる可能性

Raisins and Grapes: Potentially Lethal Treats for Dogs
全文文献を見る 消化器 & 内科栄養学薬理学ブックマークに追加
著者:Brandy Porterpan, DVM
出典:Vet Med 100[5]:346-350 May'05 Review Article 8 Refs

レーズンとブドウは本当に犬にとって有害なのか?答えはイエスである、そして犬を飼うオーナーはこれを知るべきである。もしあなたの患者がこの疾患で運ばれてきた時には、あなたはこの病気をどのように診断し、どのように治療するか知っている必要がある。この論文では、犬のブドウ−レーズン症候群について述べ、この中毒による最も命の危険性が高い時期の急性腎不全の治療の基本について述べる。病態生理の情報とブドウとレーズンの中毒に対する特別な治療が確立されるまでは、このような症例が来院した時にはASPCA APCC(888-426-4435)に電話をするのが最善であると考えている。ASPCA APCCは、特別にトレーニングされたスタッフが飼主に対してはアドバイスをし、獣医師に対しては推奨できる治療法を提示することができる。罹患した動物は死に至る可能性があるため、飼主に対して犬にブドウやレーズン、またブドウのエキスを含んだ食べ物を与えないように指示するべきである。摂取してしまった場合には、直ちに獣医師の指示を仰ぎ積極的な内科的治療を受けるように指示を出す必要がある。ブドウやレーズンの毒性に関する情報はASPCA APCCのウェブサイト(www.apcc.aspca.org )を参照。

2005/09/19
文責:VMN事務局



あー、遠くに旅したい気分ーー