ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

シニアワンコと目の病気、

年をとると、体のいろいろなところが、加齢性の変化をおこし、不調の原因となりますね。

目の場合

①目のまわりにイボができます。
目瞼乳頭腫やイボが、シニアワンコの瞼のまわりにできやすくなります。それが、眼の角膜を刺激し、炎症や外傷の原因となることがあります。まれに、メラノーマや癌腫があります。

②涙の減少
涙の粘調度が増加することにより、角膜表面に流れる涙液量が減少します。涙は目を守る大切なものです。涙が減ると、角膜に傷ができやすくなったり、傷が治りにくくなります。

③角膜の色素沈着
 メラニンを伴う角膜の色素沈着
 黒目をおおう角膜に黒い色素がついてきて、視界が悪くなります

④核性硬化症(白内障のはじまりみたいなもの)
 加齢にともない、レンズの中心付近の線維が圧縮され、水分の減少とともに、レンズ核の硬度が増します。6歳以上の犬におきます。網膜までの光の伝達には影響を及ぼさないので、レンズが半透明になりますが、視力は残っています。

白内障
9歳をこえる多くの犬は白内障がはじまります。
初期には青色から灰白色で、成熟に伴い黄色や茶色に進行します。

⑥網膜はく離
高血圧の猫ちゃんにみられます。(慢性腎不全や甲状腺機能亢進症)
犬は、シーズさんに多くみられるといわれています。