ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

犬にも花粉症があります。

犬にも花粉症ってあるのですか?っていうご質問をよく、うけます。おサルさんが鼻水すすって、鼻が真っ赤になっている映像をテレビでみますね。そう、残念ながら、犬にも花粉症があるんです。
犬アトピー性皮膚炎の犬は、環境アレルゲンに対するIgEが上昇して、IgE介在性のアレルギー反応がでます。環境アレルゲンとは、ダニ、カビ、花粉なのです。これらの環境アレルゲンが皮膚に付着すると、そこから体内に侵入していきます(アレルゲンには酵素作用があり、それによって皮膚の細胞間隙に入り込む)。花粉には、アレルギーの原因となるアレルゲンタンパク質のほかに、アレルギーを助長する物質も含まれているといわれています。例えば、スギやヒノキの花粉には体内の炎症物質(プロスタグランジンやロイコトリエン)によく似た構造の物質が含まれており、それだけで炎症を起こすことが考えられています。
ですから、花粉は環境アレルゲンのひとつなので、ワンコさんのアレルギー性皮膚炎の原因になるということです。
ただし、鼻水をたらすというよりは、皮膚症状が強いようです。柴犬さんは、花粉症がでやすいといわれています。アレルギー体質のワンコさんは、この花粉の時期は注意してあげましょう。