皮膚は外部の脳
皮膚はいろんな役割を担っています。
皮膚は、外界との主な接触部であるため、「外部の脳」といわれているそうです。皮膚は、血液供給、筋肉や神経を含む末梢の感覚器官で、体の恒常性を保つ役割を果たし、心理状態に反応し(怒った猫は、全身の毛が逆立ちますねーー)主な免疫機能を果たすといわれております。
皮膚の機能
・バリア機能
体の水分や電解質などを保持します。
体から水分を10%失うと死亡する危険があるといわれています。
・外界からの保護機能
・体温調節
被毛のなかに空気をいれて、断熱作用
・貯蔵
水分、ビタミン、脂肪、炭水化物、たんぱく質の貯蔵をします
・全身状態の指標になります
内臓が弱っていたり、癌になったりすると、毛づやが悪くなり、脱毛しますね
・抗菌作用
・知覚、触感、圧巻、痛点、冷覚、温覚
・分泌 汗腺、皮脂腺
・ビタミンDの生成(太陽光)
犬猫さんは、皮膚にて、7-ヒドロコレステロールをコレカルシフェロールに変換する能力には限界があるので、食事からビタミンDをとらないといけません。
被毛の95%がたんぱく質からなります。1日のタンパク所要量の30%が皮膚や被毛の栄養になります。ですので、体のたんぱく質が足りないと、毛づやが悪くなったり、フケがでたり、脱毛したりします。
表皮のバリア機能は、オメガ-6脂肪酸(リノール酸)に依存しています。必須脂肪酸ですので、食事からとらないといけません。
表皮のターンオーバー(つまり、皮膚の再生)は21日間です。
皮膚は、新生子犬の体重の24%
成犬の体重の12%を占め
短毛の猫さんは 32.7g/㎏が1年間で伸びる毛の量です。
つまり、4キロの猫さんだと1年間で130グラムの毛が伸びます。
成犬は、60-180g/㎏が1年間で伸びる毛の量です。
10キロの短毛のワンコでしたら、600gの毛が1年間で伸びるということです。