ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

毛並みのお手入れ

ブラッシングは、犬猫さんとのスキンシップのためにもたいへんいいことだと思います。全身をさわることで、痩せてきた、太った、毛艶が悪くなった、皮膚病変がある、湿疹、脱毛などなど、飼い主さんならではの、犬猫さんの変化に気付き、病気の早期発見につながると思います。とくに、換毛期の死毛は、かゆみの原因になりますので、ブラッシングで取り除くことは効果的です。ですが、金属製のスリッカーブラシで、あまり強くブラッシングしすぎますと、毛根を痛め、脱毛などの原因になります。「過ぎたるは及ばざるがごとし」、こまめなお手入れも、やりすぎは禁物です。猫ちゃんのセルフ毛づくろいのしずぎは、毛玉を吐く原因になりますので、ブラッシングして、いらない毛をとってあげることが、毛玉が胃にたまるのを防止してくれます。
猫さんがしょっちゅう、毛玉をはきますと、強い胃酸が食道に逆流するため、食道に炎症がおきる、逆流性食道炎になります。食道が慢性的に炎症をおこしますと、食道が狭くなったりして(食道狭窄)、食べ物が通過しにくくなり、うまく食べれなくなります。わざと毛玉を吐かせる猫草は逆流性食道炎を起こす可能性があるので、あまり、おすすめしません。