ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

疥癬

異常に痒がる犬猫さん、そして、人間も痒い病気に、疥癬と真菌感染があります。疥癬は、ヒゼンダニというダニ(肉眼ではみえない)が、タヌキなどの感染動物との接触あるいは、落下したダニとの接触によりうつります。ダニが皮膚内に侵入しますので、角質が厚くなり、かさぶたや、フケ、脱毛、赤くなったりします。犬では、腹部、胸部、前肢後肢の四肢の内側(腹側)に病変がおこります。猫では、耳と顔、目の周り、首に病変がおきます。そして、全身に広がっていき、慢性化しますと、掻き壊して細菌感染でじくじくしたような皮膚になったり、黒くなります。まず、皮膚を掻爬して(皮膚の中にひそむダニを探すので、ガリガリしないといけません)ダニを探します。1回の検査ではみつからないことが多いです。
ダニがみつかったら、ダニをおとす注射を1〜2週間間隔で数回注射する治療により、完治します。この多摩丘陵あたりはタヌキがいますので、タヌキと接触して、しかも御自身も犬猫さんも、同居しているほかの犬猫さんも痒がったらこの病気を疑ったほうがよいでしょう。
文献から
  猫の疥癬と人の疥癬