ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

急性膵炎の検査キット

急性膵炎を即座に診断できる、キットがでました。(スナップcPL)


急性膵炎は、
早めの処置で命を救える病気ですが、
手遅れになると最悪の場合、亡くなってしまったり、慢性膵炎になってしまうこわい病気です。
手遅れになると、予後はよくなく、生存率は50%程度といわれています。
そのため、一刻も早い治療を開始することが大事です。

1)症状
下痢嘔吐、腹痛(背中をまるめて、沈鬱な表情)
食欲廃絶
痛くて苦しいので、呼吸がはやくなる
ときに、体温上昇

2)検査
いままでは、レントゲン、血液検査、エコー検査とあれこれして、診断しますが、

このキットがでたので、
血液検査だけで、10分で、すぐに結果がわかります。

3)治療
膵臓が自己消化していくのをとめるため、
静脈点滴
痛みをとってあげる
吐き気をとめる
抗生剤の投与
絶食(だんだん、食べさせていく)

4)検査キットとは
犬膵特異的リパーセを測定するキットです。
いままでは、アミラーゼとリパーゼ活性が活用されていましたが、どちらの酵素膵臓疾患以外の要因に影響を受けるため、イヌの膵炎全体の50%の検出率でした。
このキットをつかうと、イヌの膵臓の細胞から特異的に分泌される犬膵リパーゼ免疫活性(cPL)を検出する測定方法で、10分で結果がでます。
一過性の下痢嘔吐なのか、
急性膵炎なのか
異物による下痢嘔吐なのか、
動物は何も言ってくれないので、
検査をすることによって病気を探っていけるのです。

よく、
血液検査やレントゲン検査は、お金がかかるから、
みただけで、診断してくれっておっしゃる方がいますが、
うーん、ごめんなさい、わたしは、超能力者でないので、
それは無理です、、
検査データと症状から病気を推測していきますので、

検査しても、助からないなら、検査しなくていい、
検査して、助かるかどうか診断してほしい、それで治療するかどうか決めたい(体のわずか1CCの血液検査だけで、命の限界を測るのは、、、ちょっと、うーーん、せつない!、)、、
という無理なご相談もうけます、、
どうせ、助からないなら、お金が惜しいという気持ちはわかりますが、
機械の修理と違って、修理の見積もりはだせないのが、
イキモノなんですけれどね、、、
できる限りの治療をしたい、愛犬愛猫につらい思いをさせたくない、というお気持ちには、精一杯、おこたえしたいと思います。


セミナーの前にアンデイくんと、横浜を散歩
港のみえる丘公園の中にある洋館の山手11番館のテラスにて、
ローズテイーや、ローズ雑貨がいろいろありました。