ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

危険な下痢

ヨーロッパ獣医内科科専門医のROURA先生のセミナーにいってまいました(もちろ国内です)

そこで、

下痢が続いたとき、様子をみないで、治療をしたほうがいい場合は

・ずっと慢性的に下痢している
・体重がどんどん減っている
・お水をやたらと飲み水のようなオシッコをたくさんする
・熱がある
・外陰部からの分泌物(子宮蓄膿症)
・徐脈
・腹部拡張
・重度の沈鬱
・重度の脱水・ショック
・重度の腹部疼痛(膵炎、腹膜炎)
・吐血
・メレナ
・頻回の大量の嘔吐
・悪臭のある吐物


急性の下痢がおきたら、まずは対処療法(脱水の補正と12時間の絶食)
それから、24-48時間経過観察
症状が悪化してくる、様子がおかしい、下痢が止まらない
ぐったりしている
上記のようなことがおきている

となったら、検査が必要です。

下痢の原因を最初からあれこれ調べるのではなく、
まずは対処療法

下痢が続いたら

① 駆虫薬 
 糞便検査でみつからないことが多いので、
特に、ジアルジアは間歇性で検査で陰性でもいることが多い

② さまざまな検査

血液検査、
尿検査
甲状腺ホルモン
猫ならウイルス検査
糞便検査
膵炎の検査
コバラミン、葉酸

そして

③ 食事の変更
 アレルギー食
 低脂肪食

④ 抗生剤

小腸で細菌の過剰増殖する病気があります。特にシェパードに多いです

⑤ 最後にここで、全身麻酔で胃、腸のバイオプシー検査
 炎症性腸疾患と診断されたら、ステロイド免疫抑制剤



知人のエアデールテリアに会いに行ってきました。
フレンドリーでとってもいいわんちゃんです
攻撃性のあるテリアといわれ、飼いにくいと思いきや、たいへん、人懐こいワンコでした。
プードルのアンデイくんよりは、骨太な感じがしました