ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

猫の幸せのためにできること

一生、室内で過ごす猫さんの幸せのために、飼い主さんができること、


それは、

猫にとって、居心地のよい居住スペースを与えることです。猫さんが外にいくのは、人間のように刺激を求めてとか、気晴らしの散歩というのではなくて、むしろ、なわばりの確認です。外に行くといっても決まったところを見回りに行って、あとはじーっとしているくらいだといわれています。ということで、
外にいかなくても、お部屋という限られた空間でも、なわばりという認識がもてて、そのなわばりを守ることができれば、猫さんも幸せを感じることができるのです。戸外ほどは広いなわばりではなくても、室内の居住スペースで十分、猫さんを満足させることは可能なのです。

そのためには、

飼い主さんが猫さんにしてあげられることは、

①高い場所を用意する
大きな音、よその犬、他の猫、小さな子供などの恐怖や各種ストレスから回避できるような生活の場を提供する。
つまり、
高い場所は安全なスペースというだけでなく、本来、捕食者である猫にとって、まわりをみわたす、観察場という意味を持ちます。
アフリカにいくと、豹やライオンの木とかライオンが岩にのって、周囲を、みはるという光景がみられます。
彼らも猫科ですから、おうちの猫さんも、高い場所に陣取って、見渡したいのです。
キャットタワーや、キャットウオークがあれば、なお、いいですね。

②気持ち良い寝床を用意してあげる
枕やフリース状の寝具が大好きなので、用意してあげてください。とくに、多頭飼育の場合、互いに1−3センチ程度の空間を確保することをおすすめします。

③快適で清潔なトイレを用意してあげる。
おちついて用をたせるような場所にトイレをおいてあげる。
複数の猫さんがいたら、その数プラス1がベターです。
冬場は、あまり寒いところにトイレをおかない。寒いと猫ちゃんもトイレにいきたくないので、トイレを我慢しすぎて、膀胱炎の原因になりやすいです。

④新鮮な水を用意してあげる。最低1日1回は交換してあげてください。

⑤爪とぎ場所を用意してあげる。

⑥有害な観葉植物は取り除く

⑦ヘアゴム類を食べたがるので、保管に気を付ける。

⑧良質なフードを用意してあげる。
 ヒルズ社によれば、「市販のキャットフードには、尿の酸性化、低マグネシウムを特徴として、猫ちゃんのFLITD(下部尿路疾患)の管理に役立つことを標ぼうしている製品がありますが、実際にはこれらの栄養学的な特徴は、この病気の管理に役立たないことが報告されています」だそうです。


 またたびも、たまにはいいかも、、