ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

クームス試験

赤血球表面に自己抗体が結合し、赤血球が破壊(溶血)されていしまう病気があります。
免疫介在性溶血性貧血といいます(IMHA)
赤血球がどんどん壊される(犬は100-115、ネコは73日が赤血球の寿命)と、貧血になってしまいます。

この病気の診断に用いるのがクームス試験です。
ただし、この検査のときは、ステロイドを飲んでいないこと、採血後24時間以内の検査でないと、陰性になってしまうことがあります。感度60-80%、特異性90%
つまり、陰性でも、IMHAを完全に除外できないのです。

IMHAの原因は

1)原発性(特発性)
 コッカスパニエル、コリー、イングリシュスプリンガー、Mシュナウザー、プードルの犬種で発生率が高いです
猫は少ない

2)二次性
 赤血球表面の病原体や薬剤抗原、などに自己抗体ができてしまう
・リンパ腫、血管肉腫、白血病など
・バベシア(マダニでうつります!!)
・薬剤(サルファ剤、など) 

室内トイレとクレートをサークルにいれています