ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

痒いところから、病気を考える

痒い痒い
痒い部位と病気の好発部位に関連性があります

疥癬のときは

 直接接触でうつるので、、

犬の疥癬
 (タヌキ、キツネなどからうつる)
  耳
  眼のまわり
  額
  腹部
  前肢後肢


猫の疥癬
  (ハクビシン、アライクマなどからうつる)
  耳
  眼の周囲 
  額
  口や鼻
  陰部周囲、包皮周囲
  肛門周囲
  足、爪
 
犬の毛包症
   耳以外の全――部、背中もおなかも足も顔も


ノミダニ予防していなかったら、まずは、ノミを疑ってください。市販のノミとり首輪は効果不明です
猫には害がありますので、使わないでください。


猫ちゃんにつけると、

有機リン中毒になり、細菌合併症をおこし、黄疸がでて、1か月後に死亡したり、
ノミとり首輪の揮発性ガスによって、食欲がおち、肝臓が悪くなり黄疸もでて、危険な状態になったりしたという症例報告があります。

犬用ノミとり首輪を人間の幼児につけて皮膚炎になったりするそうです(犬用の首輪を人間につける人はあんまり、いないと思いますが)。

市販の犬用のノミとり首輪は、ペルメトリン系や有機リン系の薬剤が多く、臭いだけが強くて効果の低いものが多数あります。猫ちゃんが誤って食べてしまうと、死亡するような毒性の強いものもあります。

ノミの吸血状態が続いて、全身状態が悪化しているときに、(殺虫剤を首にまきつけるようなものです)犬用のノミとり首輪をつけると、肝臓や腎臓が悪くなり、死亡リスクが高まります。

効果がないうえに、死亡事故にもつながるような市販品を使うよりは、

安全性の確認されている動物用医薬品でノミダニ予防をしたほうがいいですよね!