マダニの吸血
飲むタイプのニミマダニの駆除薬
薬効成分が血液中に1か月間残って駆虫してくれます
ということは、
うん?
血を吸われなければ、駆虫できないの?
そうなんです。
じゃあ、意味ないんじゃんーって思われますが
実は
マダニは血をすっても、すぐには病原菌が体にはいるわけではないのです。
マダニは相手にとりつくと、
宿主に固着するためにセメント様物質を唾液腺より分泌し
その後抗凝固物質などを皮下に注入し
吸血しやすくします。
たとえば、マダニから人にうつるライム病ですが、
吸血前の病原体はマダニの腸管に限局しているので、
吸血開始後48時間以上経過しないと唾液腺に移行しないのです。
つまり、2日以上吸血しないと病原菌は体の中にはいっていかないというわけです。
犬の重篤な貧血をおこすバベシア原虫は、吸血開始のちにスポロントからスポロゾイトという感染幼虫に発育を開始するため、吸血開始のち2日以降にならないとスポロゾイトに形成されないのです。ということで、マダニが吸血はじめて2日以降たたないと、感染しないというわけです。
ということで、
吸血が前提の駆除薬がですが、
効き目が早いので
すぐにマダニが死んでおちてくれるので、
病原菌が体にはいるリスクや低いのです。
ユキヒョウの仔