ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

尿比重計 −−尿検査のすすめ

腎臓病の早期発見のためには、
尿検査をして
尿比重をみることが大事だといわれています。

尿比重は
ステイック検査や
ヒト用の屈折計ではなくて、
犬猫さん専用の機械で測定したほうが正確です。

ということで、

当院では
犬猫さんの尿比重のデジタル測定器を導入しています。

腎臓が悪くなると、オシッコの量が多くなりますよね
水をたくさん飲むからオシッコが多くなるのではなくて
オシッコが多くなって、脱水するから、水をたくさん飲むのです

で、
腎臓が悪くなると、腎臓は体の老廃物を濾過して捨てて、でも、体に必要なものは再吸収するところですが、
その機能がうまくいかなくなって、尿が濃縮できなくなると、水のようなオシッコになります。
すると、尿の比重が低くなります。
血液検査で、腎臓の数値BUN,CREが異常値を示すのは、腎臓の機能がすでに75%失われたときにはじめて異常値として現れるので、それまで、腎臓の病気を早期発見するためには、
尿の比重と、尿たんぱく/クレアチニン比のUPCを測ると、腎臓病の早期発見ができるのです。

では、いつの尿がいいのかといいますと、

脱水している空腹時や早朝の尿がいいのです。つまり、脱水していると、尿は濃縮されます。それなのに、尿比重が低いってことは、尿がちゃんと作られていないってことがわかりますよね。