ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

塩分と病気

塩分をとりすぎると、高血圧になる、、

犬猫さんではどうなのか、、


日本人は農耕民族なので、塩分をとりすぎると、狩猟民族の欧米人よりも、塩分を体にためやすい、食塩感受性のタイプイだといわれています。

これを動物におきかえると、、

牛や馬の草食動物(つまり、農耕民族と考えて)は草を食べますが、草には塩分がありません。
なので、あえて、牛舎には食べる塩がおいてあります。

ですが、塩分をとりすぎると、腎臓がナトリウムを貯蔵してしまい、過剰な塩分が蓄積しやすいといわれています。

一方、ネコ、トラといった肉食動物(イヌも肉食系雑食)は捕食動物なので、獲物の肉をたべます。これは草と違って塩分が含まれています。だから、腎臓がナトリウムを排泄するように体の構造ができています。過剰なナトリウムは蓄積しにくい(食塩非感受性)。もちろん、正常な腎臓機能がある場合です。腎臓の病気になると、このメカニズムがうまく機能してくれなくなりますので、ナトリウムのとりすぎは注意しないといけません。

ということで、
昔ほど、
犬猫さんに塩分を与えるのはダメという通説が最近は、少しかわってきています。

ですが、病気になったら、もちろん、配慮しないといけないことはいうまでもありません。


消化率の悪いお食事を長年続けていると、、
つまり、ウンチばかりして身にならないお食事だと、
結腸での水分吸収がうまくいけばいいのですが、
糞に水分がとられてしまって、
尿量が減少し、尿が濃縮され、尿の結晶形成のリスクが高まるといわれています(つまり、結石のリスク)
線維がやたらと多く、ふんばかり多くて消化率の低いお食事をダイエットのために与えるケースもありますが、その場合は十分お水を飲むように配慮してあげてください


タイのタイガーテンプルにて