春は検診の季節です
フィラリアの予防シーズンがもうすぐはじまります。
フィラリアのお薬を飲む前に、去年フィラリアにかかっているかどうかを血液をとって検査します。
で、どうせ、血液をとるなら、
フイラリア以外の血液検査をすることをおすすめします。
当院では、フィラリア抗原検査をするときに、一緒に、CBCの検査も併せて行っています。これは、貧血がないか、感染症にかかっているか、白血球の数を調べます。
さらにオプションとして、腎臓肝臓などの臓器に異常がないか健康診断のための血液検査も行っております。
では、検診の必要性は、
血液検査は、標準値からみて、その仔の数値が高いか低いかをみますが、犬種によって違いがあります
たとえば、
ALPという骨芽細胞由来のものは、
子犬や若い犬は高い傾向がありますが、正常です。逆位に高齢犬でALPが高くなるのは、イヌのクッシング症候群などの内分泌疾患で上がります。
リンが高いのは
子犬は正常です。シニアですと、腎臓疾患などを疑います
MCVが低いいのは
柴犬や秋田犬などの日本犬は、小型赤血球症を有する犬種なので、問題ありません
MCVが高いのは
プードルは大型赤血球症を有する犬種ですので、問題ありません。
健康なのに、血液検査する必要があるの?っと思われる場合もありますが、
まあ、人間も人間ドックにいって、いろいろ調べて病気の予防をしますよね。
犬猫さんも同じです
病気の早期発見と早期治療のためですが、
そのほかにも
それぞれの健康時の基礎データの蓄積というメリットがあります。
各検査項目には基準値がありますが、上記のように、犬種や年齢で基準値は異なります。そして、
基準値はさまざまな年齢、性別、犬種を含めた値ですが、健康状態に異常がない数値が、その仔の基準値で、健康であれば、それを大きく変化することがないのです。
で、毎年検査していれば、その仔の基準値というものがデータとして蓄積されるわけで、病気になった時、その仔の基準値と比較することができ、病気の早期発見につながる可能性があるのです。
で、その毎年の健康診断結果の数値を一元管理することができれば、ある時点で複数の検査結果の総合的な解釈や経時的変化のモニタリングができるというメリットもあります。
小山田緑地にはまだ、春は遠い、、