ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

尿石症のためのサプリメントーーウロアクト


尿石症とは、、

おしっこをするルート(腎臓、膀胱、尿道)に結石ができる病気です。

犬猫では、ストラバイト、シュウ酸カルシウム、その混合型の結石が90%を占めています。

猫では、結石よりも結晶のほうが多いです(結晶とは、結石のもとになるもので、石になる前の状態です)。

1)症状
血尿
頻尿
おしっこがでない
寒い時期に症状が悪化します

2)検査
・レントゲン検査(レントゲンにうつらない結石もあります)レントゲンに石がうつっても、どういう石かはわかりません。

・尿検査
結石があっても、尿検査に結晶がみられないことがあります。逆に、尿検査で結晶がみられる動物は、結石が少ないことが多いです。

・エコー検査

3)治療
人ですと、体外衝撃波結石破砕をしたりしていますが、動物では行っていません。(体が小さい動物に衝撃波を与えたら、どうなることやら)

尿のPHをコントロールする処方食
膀胱切開して(開腹手術)結石をとる
薬物治療

4)ウロアクトとは
ウロカルンという尿石を排出する薬が人間用にありますが、
苦みが強く、動物に飲ませるのは困難


そこで、

動物用に開発されたのが、

ウロアクトというサプリメントです


内容は、
ウラジロガシ
  ブナ科コナラ属の常緑広葉樹
   ヒトで、リン酸カルシウム結石に対する溶解作用、結石抑制作用、排斥促進作用が認められています

クランベリー
  ツツジ科ススキ属の常緑低木樹
  尿PHを低下させる(アルカリ尿を酸性化する)

5)ウロアクトをおすすめするケースは

処方食を食べない犬猫さん
処方食だと、ほかのフードがたべれないので、ふびんと思うわれる方
多頭飼育で、処方食だけを与えるのが難しい猫さん
尿検査でPHが異常で、結晶が検出されているけれど、炎症がないので、予防的に投与する
結石をとる手術が全身状態悪化や高齢のためにできない
慢性の細菌尿やステロイドを飲んでいる

ということで、処方食を続けるのがたいへんという方には、ウロアクトはおすすめですね。


芦ノ湖と富士山

TOYO 箱根ターンパイクの展望台からみた富士山

最近、カメラ向けると、横向きます、、