ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

咳がでる原因はいろいろ

咳がとまらなくて、呼吸困難になったら、

緊急処置は、
 酸素投与

パンテイングで体温が上昇していたら、

 体を冷やす

咳は強力な呼出反射です。

・気管や気管支にくっついた粒子(PM2.5とか、、)を外に出す、自浄作用。つまり、クリアランスのための反応


・気道内で感染がおきて、気道の中の分泌物が増えます。それが気管支の神経を刺激して、咳がでます。

つまり、異物、蓄積した粘液、刺激性のガス、吸入気中の塵埃、外からの圧迫(気管支を押すとか)といった物理的・化学的刺激に反応して咳がでるわけです。
咳がでる部位は喉のところから胸の中(肺)まであるのですが、喉のところ(咽頭)が一番、機械的刺激に過剰に反応します(わたしたち、のどになにかはいったら、それを出そうと、せき込みますね。ワンコも同じです)

あとは細菌がはいると、咳がでます。
気管支敗血症菌という細菌で、これにかかると、気管支の神経を刺激して、咳がでます。


喉とか上のほうの咳ですと、
 浅く速く、強い咳をします。

末梢気道(つまり、肺のほう)の咳ですと、
深くゆっくり咳をします。

ひとくちに咳といっても、原因と咳のしかたは、いろいろですね。

咳がでる原因と好発犬種は、

猫ちゃんは
 中高年だと、 猫喘息
 若い猫さんだと、 鼻咽頭ポリープ、ウイルス感染

犬の場合は
・ ヨーキー、チワワ、ポメラニアンの中年齢期だと、
  気管虚脱

・ ブルドック、パグ、ベキニーズ、狆だと
  短頭種気道症候群

・ ラブラドール、セントバーナードなどの中年齢期
  後天性特発性咽頭麻痺


(立川の昭和記念公園のドックラン、犬同士のご挨拶)
 太っていますねえ、、、飼い主に似て、、