ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

猫ちゃんの膀胱炎と尿検査

猫ちゃんの膀胱炎の原因には、細菌感染による炎症からくる膀胱炎と、感染ではない間質性膀胱炎があります。犬は、感染性の膀胱炎が大半を占めますが、猫ちゃんは、特発性(非感染性)膀胱炎が多いといわれています。
猫ちゃんの特発性膀胱炎は、治療がやっかいで、再発しやすいです。血尿になったり、排尿できなくなり(排尿困難、命にかかわります)、尿をもらす(尿が膀胱にたまりすぎて、オーバーフローって、ポタポタこぼすっということです)、などなどの症状がでます。
原因は不明です。ストレスや神経の問題かもしれません。
治療は、運動して、遊んでもらって、ストレスを減らす、水分をたくさんとってもらう(尿が濃縮すると、結晶ができやすく、細菌感染おこしやすいから)、炎症をおさえる、鎮痛、抗生剤で細菌感染のリスクをへらす、尿がよくでる処方食にする、、などなどです。

治療をするためには、尿を検査することが大事です。細菌感染があるのか、結晶があるのか、異常な細胞がでていないか、PHや、潜血(見た目は黄色くても血尿であることが多いです)、糖尿か、タンパクがでていないか、ということを調べます。
尿がとれないから、膀胱を圧迫してだしてほしいとおっしゃる方がいらっしゃいます。膀胱を圧迫して排尿させると、尿が腎臓に逆流して、腎臓に細菌感染をおこさせるといわれていますので、圧迫排尿はおすすめしません。また、炎症でもろい膀胱を、人間が力づくでおすことは、膀胱を痛めることになります、へたをすれば、膀胱を破裂させるという恐ろしい事態を招くこともあります。このような理由から、圧迫排尿は、当院では行っておりません。
では、どうやって猫ちゃんのオシッコを調べるのか、
検査の精度としては、膀胱に針をさして、膀胱内の尿を直接シリンジですうという方法がありますが、、、
(かなりのストレスですよねーーー)

猫ちゃんが使っているおトイレに、ペットシーツを裏返しにおいておけば、猫ちゃんがおしっこしたら、ペットシーツの上に吸収されずに残ります。それを、ウロキャッチャーというスポンジにすわせて、もってきてもらっています。あまり古い尿ですと。PHなどの検査の数値がかわってしまうので、新鮮な尿が望ましいです・