ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

イヌの遺残乳歯

イヌも猫もおおよそ生後6か月で乳歯から永久歯に生え換わります。(小型犬ですと、7か月かかる場合もあります)。イヌの乳歯は、生後4か月齢から、永久歯への交換がはじまります。犬歯は、125-141日で、下顎の犬歯が、上よりも先にはえます。乳歯の犬歯が抜けるとき、少し出血しますが、かならず血はとまります。犬の乳歯は28歯。永久歯は42歯です。ですが、小型犬やトイ種は、乳歯が残ったまま(遺残乳歯)隣に永久歯が生えてしまうことが多いです。猫や大型犬はまれです。乳歯が残ってしまいますと、直接生命を脅かすことはありませんが、永久歯と残った乳歯がくっついてしまうことにより、歯石がたまりやすくなり、歯周病の原因になったり、あるべき場所に永久歯が生えないことによる不正咬合の原因になったりします。この場合、去勢、避妊手術などの全身麻酔をかけるときに、同時に残った乳歯を抜くことができます。麻酔なしでは、抜歯はできません。
文献抜粋