ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

腸リンパ管拡張症と突然死

腸のリンパ管が拡張してしまって、食べたものがちゃんと吸収されない病気があります

原因は
 リンパ管周囲の炎症や腫瘍によってリンパ管が狭くなる
 (どこかが狭くなると、その上が膨らむ)
 右心不全やリンパ液の性状変化(体の循環が悪くなる)でリンパ循環障害
 腸の炎症や腫瘍

症状
 下痢、腹水、嘔吐

治療
 超低脂肪食(ササミとポテト)(長期間、この食事になると脂溶性ビタミンがないので、低カルシウム血症になり、骨折に注意が必要)

 腸に炎症があれば、ステロイドの内服

 腫瘍であれば、摘出手術

でも、タンパク漏出性腸症は血栓ができやすいので、残念ながら、突然死の可能性があります。

フレブルの大腸炎

細菌が原因、おもに大腸菌が原因の、フレブルの大腸炎
なかなか治らない下痢、軟便

そんなときは

抗菌剤のチョイスを考えたほうがいいです
IBDにつかわわれる、フラジールは
実は、乳酸菌を増やすけれど、大腸菌は、残ってしまうのです。
そこで、フレブルの大腸炎には、バイトリルという抗生剤(大腸菌をたたく)がいいといわれています。
なかなか治らない下痢、困りますよね

ポメラニアンに多い肺ヘルニア

町田市内の動物病院が集まって勉強会を開いています。
夜にセミナーをしてくれるので、ありがたいことです。
そこで、画像専門の先生のセミナーで

肺ヘルニア

 あんまり聞かなかったのですが、透視撮影でみつけることができるようになって、2005年から報告されるようになった

なにかというと

 肺が、本来おさまっている胸膜腔から、肺が逸脱(でてしまう!!)してしまう病気です
 外傷性といって、交通事故などで、みつかったのが、1982年のことです
でも、事故でなく、自然発症の頸部肺ヘルニアが徐々に報告されるようになったとのことです。


当院でも咳のとまらないポメさんがいて、大学病院に受診してもらったら、肺ヘルニアという診断が、、、

ひどくなると、首がボコボコするくらいだそうです。

後発犬種
 ポメラニアン、ヨーキー、パグ、チワワ

治療法はなし
 逸脱していた肺が壊死していたら、肺葉切除


東北自動車道の上りの羽生PAにある、
鬼平江戸処というレストラン街

最上川の川下り

山形県最上川おしんの舞台になったところ)
の川下りには、
犬も乗せてくれます

蔵王御釜です
早朝は霧がでていました、午後は雲がかかってみえないようです。運よく、朝8時半にいったら、みえました。


トレッキングコースになっています。

滝見台

山形は、那須の2倍遠いですねーー
遠いけれど、源泉かけ流しの温泉があって
いいところでした

泊まったのは、常宿のファミリーロッジ旅籠屋の寒河江
最上川添いにあり、隣は朝6時からやっている日帰り温泉ゆーチェリー(3つの源泉かけながし)

食物繊維が腎不全にいい理由

最近、慢性腎不全のためのサプリに乳酸菌製剤が販売されています。
腸内細菌と腎不全がなんで??
というわけは


食物繊維、とくにプレバイオテイクス繊維は、腸内細菌の善玉菌を増やしてくれます
       ↓
善玉菌の発酵産物である短鎖脂肪酸は、腸の粘膜上皮に栄養をあげてくれます
そして、腸内のPHを下げます
       ↓
腸内の善玉菌が増えて、逆に悪玉菌が減ってくれます
       ↓
腎不全が進行してBUNが高くなると、腸内に尿素が拡散します。腸内の尿素はウレアーゼ産生菌によってアンモニアに変換されます。
       ↓
善玉菌が腸の中を酸性にかえてくれる。
腸内が酸性だと、アンモニアがアンモニウムイオンに転換され、糞便にアンモニアが排泄され、BUNが低下する


という機序です
腸って大事ですね
「腹も身の内」、、
食べ過ぎないようにきをつけなきゃあーー

先日、ミデイくんの夜の散歩の帰りに、家の周りの雑草がきになったので、採ろうとおもって、つかんだら、、、
なんと、
ぐにゃっとしたものが!!
ウンをつかんでしまいましたーーー

宝くじでも買わないと、、、、

明日は十五夜ですね。
当院は祭日はお休みをいただいております

食欲の出る漢方

食が細い
好き嫌いがある、
食べないから便秘気味
食にムラがある
よく吐く
軟便

そんなワンにおすすめなのが
漢方サプリ

薬あげるなんて、難しい、、と思われる方が多いと思いますが、

うちの犬「ザ・プードル」というくらい、食が細くてワガママなんですが、
なんと、漢方サプリをポリポリ、美味しそうに食べるのです。ドライフードが嫌いで、気が向いた時しか食べないのに、、


秋は、もうすぐですねーーー

頭部外傷

交通事故、落下、殴打などで
頭に損傷をおうことがあります。

症状は
 一時的な神経症状から昏睡まで、さまざま
 そのあと、てんかん発作をおこすようになったりすることもあります。

MRI検査になってしまいますが
 頭部骨折、血腫、クモ膜下出血脳挫傷などなど


中型犬、大型犬でしたら、脳は分厚い頭蓋骨と、さらに、分厚い側頭筋や咬筋で保護されているので、
ちょっと頭たたいたくらいでは、脳にダメージはうけません。
注意しないといけないのが、
チワワなどの超小型犬、重度の水頭症、環軸不安定症(首に問題がある)などがあると、頭をたたいたり、頭をうったりすると、神経症状の原因になったりすることがあると
いわれています