ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

猫ちゃんもぼけます

犬ほど、顕著ではないのですが、
シニア猫ちゃんもぼけがみられます。

症状は

・トイレのそそう
  トイレの箱に入ろうとして、関節炎で痛いので、はいれず、まわりにしちゃったというケースもあります。膀胱炎も原因になることもあります。

・攻撃行動
  歯が痛いとか、腎臓が悪いための体調不良による不快感、あるいは、甲状腺機能亢進症で、気がたっているというケースもあります。

   シニア猫の6-10%みられるといわれています

・ 過剰に鳴く

・落ち着きがなくなる

・過剰にグルーミングする

・マーキングする

・目的のなく、徘徊する

・まとわりつく

・引きこもり(暗くなる、隠れる)

・睡眠と覚醒サイクルの変化

  夜中に起きて騒いで、飼い主の安眠を妨害する。
 ぼけたのではなく、痛みや感覚障害によるものもあります。また、変形性関節症があると、長時間同じ姿勢で休めなくなるので、夜通し眠ることができなくなるため、夜起きていたりすることもあります。
 

・学習や記憶の低下

・食事に対する興味の変化

・毛づくろいしなくなる

・空間見当識障害

  狭いところに入って、身動きがとれなくなる、壁を凝視する(シニア猫の33%にあるといわれています)


歯周病は3歳以上の猫ちゃんの60%、変形性関節症は10歳以上の猫ちゃんの70-90%にあるといわれています。
これが原因で行動の変化がみられている可能性がありますので、年取ってぼけたのかなって片付けないほうがよいでしょう。



人や、犬用にぼけ防止に様々なサプリがでています。
そこで、αリポ酸を含むものは、絶対に与えないでください。猫ちゃんに毒性がある可能性があります。


治療は
 ・ボケ以外の体の問題であれば
 原因の除去
  変形性関節症の痛みであれば、痛み止めの投薬

 ・ 薬物投与

 ・ おもちゃを使って遊んであげる。精神的刺激を与え  てあげる

  本を読むと、レーザーマウスをつかって、コンピューター画面上でハンテイングさせるような電子ゲームは、最終的に猫の身体的欲求が満たされないことが多いため、推奨しないと
書いてありました。

一番、困るのがトイレのそそうですよね。

 。トイレに上りにくかったら、トイレを低くする、カバーをとりはずす、
  トイレが階段の下にあったら、上り下りがつらいので、いつもいるところの近くにおいてあげる。
  出はいりの段差を減らしてあげる

  猫用ドアに踏み台やスロープをおいてあげる



 犬用にショップで売っていますよね