馬尾症候群
シニアになって大型犬が後ろ足がふらついたりしはじめたら、もしかしたら、この病気かもしれません
馬尾神経というのがあって、これが、脊髄からでてくる末梢神経の一部で、尾側腰椎から仙椎のあたりの脊柱管の中にあります。
この馬尾神経は。しっぽや、両方の後ろ足、排尿や排便の機能の調節にかかわる、大事な神経です。
この馬尾神経のダメージをうけた病気の総称を馬尾症候群とといいます。そのなかで、一番多いのが、「変性性腰仙椎狭窄症」です。
1)多い犬種
ジャーマンシェパード、リトリバー系
大型犬だけではなく、パグやフレブルも
実は、スタンプーのアンデイくんも、馬尾症候群になって、
歩くのがつらそうでした、、、
大学病院の整形外科の大家の先生にみてもらったのですが、年食っているから(9歳)手術は無理だといわれてました。。。
2)中年以降に多い
3)若干、オスに多いかも、、らしいです
4)肥満傾向の猫
5)症状は
キャンと泣いて腰がさがった状態になった
動き始めの動きが悪い
しっぽをあまり動かさなくなった
腰のあたりを触れたら、泣いた、逃げた、怒った
運動中などにお座りの姿勢を好むようになった、すぐに座るようになった
6)進行すると
麻痺がはじまります。まず、しっぽの動き、後ろ足の不全麻痺、排尿や排便の失禁
後ろ足がおぼつかなくなって、だんだん、千鳥足のようになって、最後は起立不能になります
(馬尾のアンデイくんは、最後まで自分の足で歩いていましたが)
問題なのは、排尿がうまくいかなくなることです。
馬尾のシェパードさんは、膀胱炎を繰り返し、
排尿しているのに???
と思っていたら、最後まで排尿ができず、つねに膀胱に尿がたまった状態で、細菌性の膀胱炎になっていました。
7)検査
確定診断はMRI
8)治療
外科手術
あとは、鎮痛剤、運動制限の温存療法、
ボール遊びはやめましょう
(三度の飯より散歩とボール遊びが好きだったアンデイくんには、つらいことでした、、、)