ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

インスリン注射の液だれ

猫ちゃんは猫ちゃん専用のインスリン注射が販売されているので、とってもラクになりましたが、

残念ながら犬用がないのですよねえーー
だから、人間用のインスリンを使うしかありません。

で、
ペン型のインスリン注射だと、メモリーがみやすく、量を間違えることはないのですが、
ないしろ、少ない量だから、
液だれということがあると、必要な量がうてていない可能性がでてきます。
液だれとは、
注射して、針をぬいたあと、ポタっと液がおちてしまう、、

原因は
1)インスリン注射後、ぱっとすぐに引き抜く
2)冷蔵状態から室温に戻さずにすぐに使用する
3)注入器を長時間握ることによって、カートリッジ内の温度が上昇して薬液が膨張する

1か月以内の使用でしたら、人間用のインスリンは冷蔵ではなく室温保存なのですが、小さい犬だとつかいきれないので1か月を超えてしまいます。そういう場合は、冷蔵保存して使用30-60分前に冷蔵庫からだして室温にもどしてから、注射するのがよいといわれています。

同じ量を売っているのに、血糖値が高くなった
こんなことがある場合は
カートリッジ内に気泡があるかもしれません。
針をつけたまま冷蔵庫に保管すると、カートリッジ内に気泡ができてしまいます。
必ず針は1回使ったら、使いまわししないで、廃棄してください(医療廃棄物です)


調布にある深大寺にいってまいりました
桜はほぼ満開でした。
ドックランと適度なお散歩、おそば、お花見が楽しめました。