非ステロイド消炎剤が腫瘍にきくかも、、
人間のケースですが、リウマチ患者はアスピリンを長期間使用しているため、血液系の腫瘍の発生率が低かったといわれています(2011年データ)
非ステロイド消炎剤は、COX2阻害薬で、腫瘍細胞は正常組織よりもCOX2の発現が高いから、COX2阻害薬の非ステロイド消炎剤は腫瘍抑制効果があるといわれています。
ということで、
どういう腫瘍に効果があるのかといいますと
①犬の乳腺腫瘍(手術が前提ですが、術後の補助療法として、転移や浸潤を抑える)
②犬の膀胱移行上皮癌
(化学療法とプラスアルファ、完全に腫瘍が消えるわけではありませんが)
③犬の鼻腔腺癌
放射線治療をうけなくても、放射線治療をうけたケースとの治療成績とそれほど有意差がなかったそうです。
④猫の口腔扁平上皮癌
抗がん剤との併用で効果があるといわれています
動物用の非ステロイド消炎剤は、抗がん剤に比べて価格も安く、副作用も少ないので、
試す価値はありますね。すべての腫瘍にきくわけではないようです。