ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

慢性腎不全の早期発見のメリット

一般血液検査で測定するBUN,やクレアチニンですと
腎機能の75%が失われていないと、異常数値がでてこないのです(腎臓は2つありますから、75%機能不全ということは、つまり片方の腎臓はもう、機能していないってことです)

そこで、

SDMA(対称性ジメチルアルギニン)という物質を血液検査で測定することによって、慢性腎不全の早期発見ができるようになりました。(外部検査センターに依頼します)
SDMAは、腎機能が40%減少すると、異常値として検出されます。


慢性腎不全の早期発見のメリットは

1)食事療法の早期開始により、慢性腎臓病の進行を遅らせることができる

2)血圧のモニタリングをはじめて、高血圧対策ができる

3)尿検査で尿タンパクがでているのを検査して、その対策ができる

4)歯石をとるスケーリングなどの麻酔をかけるときに、腎臓が悪いことを知った上で対策がとれる

5)毒素吸着剤などを早期から飲むことによって、腎臓の負担を減らすことができる


やっと秋風になったので、おおいにお散歩楽しめますね!