ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

ノミマダニ駆除薬で世界シェア1位の薬

ノミマダニ駆除薬で世界シェア1位のパノラミスという薬
いままでは、背中につけるタイプのフロントライン(農薬成分)が1位でしたが、現在は、飲むタイプの薬が主流になりつつあります。

支持されている理由は、

1)フロントラインよりも、効き目が早い

背中につけるタイプだと、全身の皮脂腺に薬剤が到達するのに1日かかるので、その間にノミに、ばんばん、吸血されてしまう可能性があります。
パノラミスだと、血液中にはいって、脂肪組織から徐々にでてきて、1か月間効果が持続するのですが、飲んでから30分でノミの駆除がはじまるという利点

2)フィラリア予防薬の成分ミルベマイシンがはいっているので、1錠で予防ができる。

 今までは、フィラリア予防薬をのんで、背中にもノミダニ予防薬をつけて、、という感じでしたが、
パノラミスはこれらの薬効成分がはいっている合剤なので、1錠で予防ができる、ワンランク上のお薬なのです。

3)価格が安い
 ノミダニ予防の飲むタイプのネクスガードよりも、価格が低くなっているので、コストパフォーマンスがいい。お財布にやさしい

4)フィラリア予防薬のカルドメックチュアブルに含まれていない、寄生虫(鞭虫)の駆除ができる

5)フロントラインのような外用剤と違って、シャンプーの影響をうけない、


6)効き目がすみやかで、なおかつ、全身に効果がある

血液中に薬剤があるので、(外用薬が浸透しているところにあたる)皮脂腺がない、眼のまわり、足先なども、効果がある。

7)胆汁排泄型の薬なので、腎臓が悪いワンコも安心。

8)マクロライド系の抗生物質の医薬品成分で農薬ではない。

9)メーカーの補償対応

 万が一、1時間以内にパノラミスを飲んで、そのあと吐いてしまったら、もう一回(2,3日後)飲まないといけないのですが、再投与の分は、メーカーが補償対応してくれるという良心的な対応。
売りっぱなしではないのです。

デメリット
1)錠剤なので、お味がいまいち
2)大きな錠剤
 朝晩2回にわけて、分割投与が可能
3)薬のにおいがきついので、開封してから、薬の成分をとばしてからあげるほうがよい
4)薬効成分が胃・十二指腸の粘膜刺激レセプターを刺激するので、末梢性の反射的嘔吐をおこす。
つまり、反射の嘔吐なので、病的な嘔吐ではないのです。
5)食べ物にまぜて、薬を投与しないといけない。

お薬を飲むのが苦手なワンには
背中につけるだけで、フィラリアとノミを駆除してくれる、レボリューションという外用剤もあります。

予防薬がいろいろでているので、どれにしようかとお悩みの方、ぜひ、これらの薬をおためしください。
3か月持続型のノミマダニ予防薬もあります。
ご相談ください。
家にノミが1匹でもいたら、暑いので卵からすぐに孵化するので、考えるのもいやになるくらい、ノミが家じゅう増えてしまいます。
ゴッキーとノミだけは、家では飼いたくないですよね。


腰のあたりに、黒い点々をみつけたら、それはノミ糞です。