ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

胃潰瘍の原因

犬猫さんも胃潰瘍になります

原因は、、、


① 非ステロイド消炎剤
 アスピリン、イブプロフェン
  
② ステロイド

 たとえば、ソルメドロールを30㎎/㎏といった高用量で与えると90%消化管内出血がみられるといわれています。
(主に急性の脊髄疾患のときに用います)

③ ストレス
④ 肥満細胞腫という腫瘍の病気

⑤ ガストリン産生腫瘍
  胃ではなくて、膵臓に発生します。この腫瘍があると  胃粘膜が大きく過形成をおこして胃から十二指腸にいく出口の幽門を閉塞して、胃の運動が悪くし、嘔吐をひきおこします。そして、胃酸分泌が亢進して胃潰瘍を起こします。

 
⑥ 肝臓病
⑦ 腎臓病(尿毒症)
  これが一番多いのです!特に、猫ちゃんが慢性腎不全の末期になると、食欲が落ちる原因のひとつです

⑧ アジソン病


人間ではヘリコバクターは胃潰瘍の原因となるといわれていますが、犬猫さんは、胃潰瘍の原因にはなりませんが、胃炎の原因(とくに猫)といわれています。病理検査(胃の内視鏡でバイオプシー)すると、たいていは、リンパ球プラズマ細胞性胃炎という結果がでてきます。この病理検査イコール、IBDというわけではありません。


治療は、
 原因除去
 胃酸分泌抑制剤
 胃粘膜保護剤
 脂肪の多い食事は、胃の排出時間を遅らせるので、低脂肪食にする
食事をふやかすなど、液状にしてあげる
 タンパク含有量が多い食事は胃液の分泌を亢進させるので、胃の細胞の壊死などがあることが明らかであれば、タンパク制限食にします。



当院とドックトレーナーの松木先生と共催のしつけ教室での一コマです。一斉にマテの集合写真です。5回のレッスンでここまで進化しました。
場所は松木先生のご自宅にて