自宅での皮下補液ーー慢性腎不全のメンテ
猫ちゃんは、腎臓が悪くなると、多飲多尿になり、
食欲がおちると、脱水しやすいです。
犬よりも脱水しやすいといわれています。
犬と猫の腎臓は少し構造が違って、犬は腎臓が悪くなるとろ過機能が異常になって症状がすぐにでます。
猫ちゃんは多飲多尿になり、脱水しますが、尿量が多くて脱水するので、そこを補ってあげると、犬よりも元気がでて症状が改善します。
ということで、
慢性腎臓不全が進行して、脱水して食欲がおちてきた猫ちゃんには、おうちでも定期的な皮下補液が有効な場合があります。
ただし、
注意点があります
過剰な皮下穂液は、逆効果です。
血液を薄めて、貧血を促進させ、逆に息苦しくなって、元気がなくなります。
また、大量に皮下穂液をしすぎると、死に直結することもありますので、補液する量が大事です。
そして、
大量にしょっちゅう、皮下補液をすると、、
猫ちゃんの自ら水を飲まなくなり、また、利尿作用によって腎髄質の洗い出し効果によって、尿の濃縮能力をさらに低下させ、尿も低張尿(水みたいなオシッコ)になってしまいます。
ということで、皮下補液のしかた、頻度も
考えないといけませんね
一番いいのは、猫ちゃんの飲み水の量をふやすように、水(実は水素水を、猫ちゃんはよく飲んでくれます)
のことを考えてあげたり、缶詰をあげたり(ただし、リンが多い食事には注意!!)して水分補給をしてあげないといけません。
ですが、ステージ3以上の慢性腎不全の後期では、食欲不振と嘔吐がでて、脱水してしまうので、そうなったら、定期的な皮下補液をする(最低限)のがよいといわれています。
補液剤は、等張液の乳酸リンゲル液がいいのですが、
カリウムが高くなったら、生理食塩水ですね。
定期的に電解質のチェックをしたほうがいいです。