ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

胆石

犬も胆石ができるんですね、、
レントゲンで、50%が発見できる石で

1)石の成分
ビリルビン石灰石(胆汁の中のビリルビンとカルシウムがくっついて石になっている)か、胆汁ががちがちに固まった胆汁凝集塊です

2)原因

・胆汁のうったい

・細菌性胆嚢炎(十二指腸の大腸菌がはいってしまった)

・胆汁成分の変化

・コレステロールが高い
 コレステロールの高い食事をすると、人は胆石になりやすいっていいますが、犬のペットフードで、コレステロールが多い食事はないですよね。甲状腺機能低下症や、クッシングといった、内分泌の病気があると、血液中のコレステロールが高くなります

・原因不明の特発性

3)症状
とくに症状がない場合もあります

あるいは、時々、嘔吐、腹痛、黄疸がでたりします
便の色が白い
血液検査で異常値(ALP.BIL)


4)治療
 ①内科的管理で様子見る
 といっても、胆石をとかす薬はありません

 ② 胆石を取り出す
  十二指腸からカテーテルをいれて、フラッシュして、胆管の中の胆石を胆嚢にもどして、胆嚢ごと摘出する外科手術
 (フラッシュしないと、取り残す可能性があるから)

 外科手術の方法はいろいろで、その子の状態によって、あるいは執刀医によって異なります。胆管を切開して胆石をとりだすと、きったところが狭窄する可能性があります。
人間も動物も同じですが、
リスクがゼロの手術はないのですよね、、